どれを選べば正解?ガラスコーティング剤の違いと選び方

目次

はじめに

車の美しさと価値を長く保つために、多くの人が注目している「ガラスコーティング」。
でも、コーティング剤ってたくさんあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、ガラスコーティングの基本的な性質やタイプの違い、 そしてプロ目線でのおすすめの選び方をわかりやすく解説していきます。

ガラスコーティングとは

「ガラスコーティング」とは、簡単に言うと、 ガラス成分を含んだ皮膜をボディ表面に形成することで、 艶・防汚性・耐久性を高める保護膜のことです。

ガラス状とは?本物のガラスとの違い

ネット上では、「ガラス状に硬化するものこそが本物のガラスコーティング」とされることもありますが、必ずしも正確とは言えません。

「本物のガラス」は化学的にはSiO₂で構成され、高温(1000℃以上)の熱処理が必要です。 つまり、本物のガラスを車の塗装上に形成することは不可能です。

一方、ガラスコーティング剤は、常温で硬化するガラス質の被膜(=ガラスに近い構造)を形成するもので、 その構造の多くはSi–O–Si(シロキサン結合)をベースとした「ガラス状被膜」になります。

硬質型と柔軟型の違い

ガラスコーティングは、大きく分けて「硬質型」と「柔軟型」に分類できます。

■ 硬質型ガラスコーティング

  • 特徴:ガラス状にしっかりと硬化し、高い耐候性・対薬品性を持つ
  • デメリット:無機質がゆえに水垢が付きやすく、短期間でのメンテナンスが必要
  • 化学構造:主にシラン系。大気中の水分と反応し、Si–O–Si結合のガラスネットワークを形成
  • 当店使用例:PROMAXシリーズ

■ 柔軟型ガラスコーティング

  • 特徴:固形化しているが、柔軟性があり塗装への追従性が高い。艶が深く、水垢も付きにくい
  • デメリット:耐薬品性に劣ることもある(ただし高性能品は除く)
  • 化学構造:ポリシラザン系シリコーン系の複合構造など
  • 当店使用例:PCX-S8、PCX-S9、EXE-evo1、EXE-zero7(※耐薬品性付加)

最近の主流はこの「柔軟型」であり、添加剤によって性能を調整した高性能モデルも多く、 価格はやや高めですが、そのぶんコーティングの弱点を補うバランス型として注目されています。

※柔軟型と言っても、ワックスやポリマーと比較すると十分な硬度があり、耐擦り性もあります。
以下の写真が、使用1日後のPCX-S8コーティング剤の瓶の口ですが、硬化しているのが見て取れます。

結晶化したコーティング剤が付着している瓶の画像

私のおすすめの選び方

ガラスコーティング剤は、“どれが一番良いか”ではなく、 “どんな使い方・価値観に合っているか”で選ぶのがおすすめです。

以下の私の主観的な選択方法です。

  1. 見た目を最重視(艶・色の深み)
    • 光の屈折が大きくなる柔軟型ガラスコーティングに軍配!私の好きなヌル艶系です。
  2. 手入れのしやすさ
    • 水垢の付きにくい柔軟型がおすすめ!洗車時の拭き取りも少し余裕ができます。
  3. 耐久性を最重視
    • 手入れや保管方法で大きく左右されるので、私はそこまで気にしないです。
  4. メンテナンス性の良さ
    • 対薬品性の高い硬化型がおすすめ。水垢が付いてしまってもケミカルで落としやすいです。

まとめ

対薬品性のある高性能の柔軟型が最強!当社製品だと、「セラミックコーティング EXE-zero7」が該当します。

次に選ぶなら柔軟型の「PCX-S8」です。
体感ベースですが深い艶が出やすく、水垢が付きにくいのでちょっとズボラでいられるし、普通の洗車だけでメンテナンスが完結するからです。

撥水・低撥水・親水の違い

ぶっちゃけると、ここは個人の好みで選ぶのが最適解です。
水垢の付き難さは、そこまで変わらない気がします。

個人店なおすすめは、「撥水系」です。
理由は一つ、洗車の後の拭き取りが楽だからです。(笑)
低撥水や親水は、塗装面に張り付いていて、拭き取りきれない水が発生するのがもどかしいです。

まとめ

ガラスコーティングは、車の見た目だけでなく、洗車のしやすさや保護性能を大きく変える重要な要素です。

大切なのは「何を求めるか」を明確にして、それに合ったタイプを選ぶこと。 見た目を重視するか、楽に綺麗を保ちたいか、耐久性か、手入れを楽しむか。

どれがベストか迷ったら、ぜひカービューティープロ DETAIL KISHUまでご相談ください。 車の状態・駐車環境・ご予算に応じて、最適な一品をご提案いたします。

ご不明な点やご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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