ガラスコーティングは「硬い方がいい」?被膜の柔軟性と硬度の関係性

目次

硬い=良い?

ガラスコーティングでよく聞く「9H」という硬度の説明は前回のコラムで紹介しました。

カーコーティングの世界では「硬さ=性能の高さ」と思われがちです。確かに、摩擦や傷への耐性という意味では“硬度”は重要な要素です。
しかし、すべての環境や用途において、硬い被膜がベストとは限りません。塗装は常に揺れ・振動・熱収縮などにさらされています。そうした動きに“追従できない”被膜は、割れや剥がれの原因になることもあるのです。

「柔軟性のある被膜」がもたらす恩恵

柔軟性のある被膜は、塗装の微細な動きに追従できるため、密着力が長く保たれるという利点があります。
とくに日本車、軽自動車などのボディ剛性が低い車は、走行中のボディのたわみが大きいので、コーティングの皮膜の「しなやかさ」が重要になります。

また、ガラスコーティングは「アンカー効果」によって塗装面にしっかり結合するため、柔軟性があるからといって剥がれやすくなることはありません。

結晶型の被膜との違いと選び方

【ガラス状の被膜】は、「塩害」など、外部からの侵食に強いことや、「耐酸性が高く」ケミカルメンテナンスを行い易いのが魅力です。
一方で、ガラス成分が多いことから、「水シミがつき易い」「割れやすく」なってしまいます。

「洗車好きな方」や「海沿いにお住まいの方」におすすめの商品となります。

【柔軟性のある皮膜】は、しなやかさがあり、「割れにくい」ことや、「水シミが付きにくい」だけでなく、「深い艶」が出やすいといったことがあります。
一方で、「耐薬品性が低い」傾向があり、酸性クリーナー等を使用すると、皮膜は残るが撥水性能が失われるものがこのタイプに多いです。

「深い艶が欲しい方」や「高耐久が良い方」「剛性が低い車」におすすめの商品となります。

当社のセラミックコーティングEXE-zero7は、耐薬品性が付与されており、柔軟性とメンテナンス性を両立している点が大きな魅力です。

それぞれの特性を理解したうえで、用途や環境に合わせて選ぶことが、コーティングを活かすコツです。

参考までに、弊社で扱う「ガラス状皮膜」を形成するコーティングは、主成分に「シラン」を使用したタイプです。
他のコーティング剤は柔軟性を持ったものとなります。
各コーティング剤は、サービスページ(コーティング)で紹介しております。

※柔軟型と言っても、ワックスやポリマーと比較すると十分な硬度があり、耐擦り性もあります。
以下の写真が、使用1日後のPCX-S8コーティング剤の瓶の口ですが、硬化しているのが見て取れます。

結晶化したコーティング剤が付着している瓶の画像

DETAIL KISHUが選ぶのは「性能バランス」

当店では、見た目の艶・耐久性・メンテナンス性のバランスが取れた製品を厳選しています。
単に硬いだけでなく、しなやかさと滑り性を両立したプロ仕様の被膜で、お客様の愛車に最適な提案をいたします。

まとめ

「硬い=正義」と思い込まず、ライフスタイルや使用環境に合った性能を選ぶことが、後悔しないカーケアへの第一歩です。

ご不明な点やご相談は、お気軽にお問い合わせください。

または お問い合わせフォームはこちら

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