磨きの技術は、いくらでも追求できる世界であり、終わりがないものと考えています。
この記事は、2026年5月現在の考え方です。
磨きの行程数について
磨きでは、1行程、2行程、3行程と言って傷取りから鏡面研磨まで、何回の行程数磨くかを現すことがあります。
コーティング店を探す際に、磨く行程数が多い方が質が高そうに見えていませんか?
実際に、多くの工程数を入れる必要がある時があるのも事実です。
私の場合は、傷が多くても2行程あれば基本仕上がります。
なんなら、1行程で仕上げることに追力しています。
一般的な施工店では、価格設定のために1行程磨きを軽研磨として安価にしていることが多いです。
技術と知識は必要となりますが、1行程でも傷取りと鏡面研磨を両立できることがあります。
方法としては、鏡面研磨の組み合わせで傷を取りにいくイメージです。
なぜ、1行程で仕上げることに追力するのか
理由は3つあり、
・クリアの研磨量を最小にする
・バフ目を残さない
・時短
です。
このために、1行程で仕上げるための技術を磨いています。
日本車は柔らかい塗装が多いです。
そこに研磨力の高いウールバフを使用すると、バフによるチリ目が入ります。(ダブルアクションを使用しても)
その場合、2行程目でチリ目を消しながら鏡面仕上げをする必要があります。
※チリ目は、磨き作業でできる浅傷です。
私の感覚ですと、チリ目が入るのは磨き過ぎです。
良い組み合わせが見つかると、チリ目が入る前に塗装面の浅傷は取れます。
日本車の場合は、大体はスポンジバフ(ウレタンバフ)で十分です。
逆にドイツ車のような硬い塗装の場合には、強い磨きの1行程だけでチリ目もなく仕上がることがあります。
塗装が固いと鏡面研磨をしても意味がないんですよね。文字通り歯が立たないのです(笑)
2行程を行う時は?
いくつか理由はありますが、
・極浅傷も目立つデリケートな塗装
・良い組み合わせが見つからなかった時(バフ・コンパウンド・マシンの組み合わせ)
基本はこの2つです。
私としては、傷取りと鏡面仕上げを別々で考えられるので、2行程で仕上げる方が楽と言えば楽です(笑)
多行程を売りにしているお店は?
私の個人的な考察ですが、
1. どこまで仕上げるかで価格差をつけるため
2. 1行程で仕上げる技術がないため
3. 行程数が多い程良いと思い込んでいるため
1つ目の考察理由は、
安価メニューとして撫でるような軽研磨、標準メニューとして傷取り研磨、高額メニューとして鏡面研磨
と分けるためです。
2つ目の考察理由は、
1行程だけで傷取りと鏡面研磨を仕上げるには、研磨の知識と技術が必要です。
個人店だとできる人も居ますが、従業員を雇っている店では、ここまでのレベルを標準化するのは難易度が高いと思います。
3つ目の考察理由は、
実は、スポンジバフ(ウレタンバフ)は鏡面研磨しかできず、傷取りやコーティング剥がしが出来ないと思いこんでいる人が業界内にも多いのです。
必ず2行程、3行程を行うことを誇っているお店があるのです。
この辺りは、磨きの話をしても話が噛み合わないですね。
伝えたいこと
つまり何が言いたいかというと、
当店は1行程磨きで仕上げることもありますが、軽研磨ではありません!
『傷取り・鏡面研磨・仕上がり・最小限の研磨・時短』
これらを考慮した、こだわりの研磨だということです!
1行程磨きだけで3、4時間磨いていることもあります。
今回は、磨きの奥深さを少しでも垣間見て貰えればと思います。
「他店での磨きに満足できなくて」って来てくれたお客様が満足してくれた時は、とてもやり甲斐を感じた瞬間でした!
もちろん、私よりもすごい磨きを行う、業界の先輩方々も居ます。
現状に甘んじず、常に色々な施工方法を考えては実験を繰り返して、日々技術向上させています!
もしかしたら数年後には「多行程にするべき!」と言っている可能性もゼロではないです(笑)

コメント